古来より歌枕として詠み親しまれ、
貴族や文化人から愛されてきた嵯峨嵐山。
そんな場所にある「嵯峨嵐山文華館」は、
この地で誕生した百人一首の歴史やその魅力と、
日本画の粋を伝えるミュージアム。
石段を上がって冠木門(かぶきもん)をくぐると、
春はしだれ桜、
初夏はサツキツツジ、
秋は紅葉、
冬は冠雪と、
日本の四季折々の美しさを楽しめる石庭がある。
百人一首にゆかりのある小倉山を背にし、
古来から有名な景勝地であった嵐山・大堰川を借景として取り込んだ、
二階からの眺めはまさに日本画の世界のようで、
昔からの文化人が楽しんできた景観に浸ることが出来る。
常設展としては「百人一首ヒストリー」がある。
誰もが一度は遊んだことのある百人一首。
百人一首とは、百人の歌人の歌を一首ずつ選び集めたもの。
最も有名なものは藤原定家がここ嵯峨嵐山にある小倉山のふもとで撰んだとされるもので、
「小倉百人一首」と呼ばれている。
この展示では、小倉百人一首の誕生から、
現代の競技かるたに至るまでの流れをわかりやすく解説している。
現在は特別展として福田美術館との共同で「芭蕉と蕪村と若冲」を開催している。
松尾芭蕉を代表する名句「古池や蛙飛び込む水の音」の直筆書や
「野ざらし紀行図巻」の特別公開など、貴重な展示がされている。
福田美術館
また嵯峨嵐山文華館のすぐ近く、渡月橋を一望できる場所には福田美術館がある。
美しい自然と日本美術の融和を目指し、日本文化の新たな発信拠点として様々な展覧会を開催している。
館内には、来館者限定で利用できるカフェもあり、大堰川と渡月橋、嵐山までを見渡せる席で美術鑑賞の余韻に浸りながら、食事を楽しむことが出来る。
開館時間 10:00~17:00 最終入館16:30
定休日 火曜日
料金 一般・大学生:1,300円
高校生 :700円
小中高生 :400円
※嵯峨嵐山文華館との二館共通券も販売しています。
最寄り駅は嵐電嵐山駅です。
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