ここにテキスト私は初めてこの地名を見てフリガナを見た時、「難読地名だ…!」と感じました。
まず「太」を「うず」と読むことすらかないませんでした…
そんな地名、太秦(うずまさ)の地名の由来を紹介していきたいと思います!

太秦という地名は渡来人である秦(ハタ)氏からきているそうです。

なぜ「秦」とかいて「ハタ」と読むのかについてはいくつかの説があるそうで
・秦氏が生産した綿や絹が肌に優しいことから「ハタ」と読んだ説(ハダ→ハタ)
・朝鮮語の海を意味するpataに由来する説(パタ→ハタ)
・古代朝鮮語のhata(大・巨・多・衆の意)に由来する説
の3つがあるそうです。

なぜ「太秦」と書いて「うずまさ」と読むのか

「日本書紀」によると、秦の一族が
ばらばらに散らばっていたので秦酒公(はたのさけきみ)はうまく統制できずにいた。

そこで天皇が(みことのり)を出し、秦酒公(はたのさけきみ)のもとへ()(さん)じるようにした。

秦氏は感謝の気持ちで絹を天皇に献上し、庭に*うずたかく積んだので「禹豆麻佐(うつまさ)」という姓を(たまわ)ったとのこと。

「うつまさ」が「うずまさ」となったのですね!!
太秦という地名に、こんな意味があるとは!!

*堆い(うずたかい) 積み重なって高く盛り上がっている
*詔(みことのり) 天皇の命令

参考文献
谷川彰英,2002,『京都 地名の由来を歩く』ベスト新書.

作成:2021年度制作班

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